「静かな夜には口笛を吹きたくなる奴がいるものです。

新宿署の通訳捜査官・七崎隆一は、正義感から義父の罪を告発したが自殺に追い込んでしまい、職場でも家庭でも居場所がない。

雪深い信州の別荘で、竹花の旧友で著名な作家・国分英二郎が首吊り遺体で発見された。

八〇年代のこの国に生を享けながら、豊かさとは無縁に、飢えて育った峰岸晄。

突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。

時は飛鳥。他者の夢の意を読み解く力を持つ白妙は、皇女の夢を解くため京にやってくる。

1829年アイスランド。殺人罪で死刑宣告を受けたアグネスは、刑執行までの間を行政官ヨウンの農場で過ごすこととなった。

母の故郷・マーキス島にある「法医学博物館」で突然過去の世界に飛ばされた、医学生の西條遊馬。

万物の創生主、神は悶々としていた。

京都、下鴨―。高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘だ。

犯人は吸血鬼? 難事件の意外な真相とは? 殺された女性は永遠に生きたいと願っていた。

身に覚えのないネット通販履歴に気づいたのがきっかけで、普通の会社員・肇はハッカー集団の一員に!? 変わり者の青年が引きこもり美女と共にネットを駆使して大金を狙うピカレスクロマン!(解説/大矢博子)

真実は絵の中に。呪いの絵画をめぐる美術ミステリー! 英国で図像学を学んだ千景は祖母の営む『異人館画廊』で暮らしている。

度胸と才覚を武器に、ちっぽけな太物問屋から、江戸有数の大店に成り上がった女の秘めた恋!江戸中の人々を驚かせ、女たちの注目を集め、新しい反物を流行らせた“人でなしのおけい”は仮の姿。

警視庁捜査一課の三田村功刑事は、お遍路旅行に出たまま行方不明になった叔父夫婦を捜すため、従妹の吉田あやかと四国に向かう。

満鉄特急<あじあ>に乗車した瀬戸は、接触予定だった情報源の暗殺死体を発見。

飛来した謎の火球。沈みはじめる町。

逮捕された振り込め詐欺実行犯の背後に権力の影。ホームレス救済の名の下に闇に取り込まれていく人々。

本格ミステリの目利きたちがバラエティに富んだ作品から選んだ最高峰の10作を収録。

無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。

偽書『蘇我大臣馬子傳暦』を、なぜ幾つもの集団が命懸けで奪い合うのか?「乙巳の変(大化の改新)」は、中大兄皇子や中臣鎌足が起こした天皇へのクーデターだとする「玉兎」の真の狙いは?聖徳太子は、藤原氏が捏造した架空の人物なのか?すべての謎を解くべく、甲斐と貴湖は

「カネもなければ、オンナもいない」元刑事の甲賀は40歳の寂しい年の瀬を迎えていた。

密室で墜落死した男の口から、「深山木薬店」の名刺が見つかった。

目覚めた場所は硬くて冷たい床の上だった―。“私”は自称ミステリ作家の富豪、火照陽之助の屋敷を取材する。

“頭狂人”“044APD”“axe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。

湾岸地域のクラブで毒殺事件が発生、そして漂流中のクルーザーからは他殺体が発見された。

「氷のザキ」と異名をとる警視庁捜査第三課の神崎は、相棒の水沢とともに大規模な美術品窃盗事件を捜査していた。

中学の頃にフィリップ・マーロウのようなクールな探偵になることを心に決め、とうとう脱サラして事務所を開いた私。

葬式の規制された国で、若き社長に率いられた北条葬儀社。

怖いよ。怪物がくる! 日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。

怖いよ。怪物がくる! 日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。

「罪の果実『毒りんご』を抹殺せよ」無貌の男・ロストマンの一言から、そのデスゲームは始まった。男が集めたのは五人の男女。

浅草六区の映画館で女性が毒殺されているのが発見された。

「東京バンドワゴン」シリーズの小路幸也が描く、“彼ら”をとりまく光と影。

いつものようにアルバイト先のコンビニに出かけようとしていると、日本で一番会いたくない男、警視庁の工藤が訪ねてきた。

浮気相手との間に子まで生した夫との縁を切り、実家に戻っても居場所がなかったおこう。

保健室のベッドに入り浸る無気力系女の夜子、面倒見が良く甲斐甲斐しい幼馴染の優理。

警視庁暗殺部のトップ・菊沢義政は第三会議の要請を断固として断った。

退廃と背徳の都パラディス。この地において男女の別に、いかなる意味があろうか?詩人が手に入れたスカラベの指輪の秘密。

ドイツ名家の御曹司ゼバスティアンは、文字のひとつひとつに色を感じる共感覚の持ち主だった。

世界各国から集められた死刑囚のみを収容する終末監獄。

伊東を慕い新撰組に入隊、後に赤報隊へ身を投じた久留米脱藩隊士・篠原泰之進。彼の眼を通じて見た、新撰組の隆盛と凋落を描く。

グレイの豪邸を初めて訪れたアナに差し出された、二通の契約書。

文学部の女子大生のアナスタシア・スティールは、若き実業家クリスチャン・グレイをインタビューすることになった。

グローバル企業の経営者として成功して巨万の富を築き、愛する家族にかこまれたグレイ。

診療所の留守電に「殺される」という女性からの伝言。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

大学教授の夫が大学教授の妻を殺害?殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ、彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。

名探偵エルキュール・ポアロは友人であるミステリ作家のオリヴァ夫人から、田舎の屋敷グリーンショアに呼び出された。

念願叶って、ついにアガサはハンサムな隣人ジェームズとの結婚にこぎつけた。ところが式の最中に「中止しろ!」と叫ぶ声が。

アンブラッセという言葉を教えてくれたのは、相沢さんだった。フランス語で「抱擁する」という、その意味も――。

いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。

御広敷用人として将軍吉宗の寵姫・竹姫を担当する水城聡四郎は、竹姫を襲い怪我を負い養生していた女忍の袖に突然、襲われる。

詐欺師の子役をしていたヨウスケは、ある賭博場で一人の少女と出会う。葵と名乗る彼女と共に行動しながら詐欺の才能を発揮。

劇団員の夏帆は、住宅地図調査のアルバイトで小学生時代に住んでいた街を訪れた。

東京・亀有で私立探偵事務所を開く小仏太郎のもとに、かつての警視庁の同僚・安間善行から依頼が入った。

株のインサイダー取引事件を捜査していたベテラン刑事・戸田が、突然の解任辞令を受け退職に追い込まれた。

十年前に解散した女性三人組アイドル・トライスター。彼女たちが所属していた事務所の元社長が他殺死体で見つかった。

デビュー以来、特異な舞台設定と徹底したロジックの追求という独特の作風で、数々の傑作を生み続けている著者。

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。三十二歳、独身、彼氏なし。

「終戦記念日」と連続殺人の闇! あの日、日本で何が起きたのか!? 十津川警部が戦後70年の謎を追う! 「それ」は八月十五日ではなかった! 連続殺人の裏にある歴史の真相とは!? 都内のホテルで殺された女性は、伊勢神宮の吟行から帰ってきたばかりの俳句の先生だ

解決したはずの殺人事件。 癒やし系数理論理学者の証明で 世界は反転する……!! 真実は、演算できる。

「私、女の子を産んだの、華って名づけた」。

「SD」特殊部門として組織された即応班は、公安部局の中では「体制の犬たち」と揶揄されていた―。

故郷の川にかかる粗末な丸太橋をかけかえようと、長らく托鉢を続ける僧の普照。苦労の末に集めた金は十両。

嵯浪藩・西野家の一人娘・紀江は小太刀の名手。

女絵師・春香は博多織を江戸ではやらせた豪商・亀屋藤兵衛から「博多八景」の屏風絵を描く依頼を受けた。

「あなたは誰?」と、無数の鳥が啼く―望まない結婚をした娘が、「白人の墓場」で見た熱帯の幻と憂鬱。自伝的小説、本邦初訳。

ストーカー、レイプ、幼児性愛、年寄りや幼い子供への虐待など、激しさを増す性犯罪や虐待事件に警察がようやく重い腰を上げた。

警視庁捜査一課の敏腕警部・大谷努はスマートな二枚目だが強度のマザコン。

四谷署管内で男性フリージャーナリストが何者かに金属バットで撲殺された。捜査は難航し、特務武装班に極秘捜査の指令が下る。

本格推理から幻想奇譚、耽奇スリラーまで、江戸川乱歩賞受賞作家・藤村正太初期創作の変遷をたどる全集、ここに完結!

あの“プレイボーイ”が十年ぶりに帰ってきた!スリルとアクション、屈強な殺し屋と狡猾な麻薬密売人の死角なき包囲網。

チャーリー・チャンと双璧をなす東洋人ヒーローの活躍。その男の名はミスター・モト、戦火の大陸を駆け抜ける日本人特務機関員。

城中で十代家治の御不例が囁かれ、水面下で十一代就位への準備が進められる中、 雨上がりの小梅村には嫡男空也に稽古をつける坂崎磐音の姿があった。

はよかったと言ったところで、時間は前に進んでいくばかり。過去を振り返っても仕方がない。

丘の上に建つ二軒の家。それぞれに住む同い年のカイとミノリは、幼なじみとして育つ。

弱小球団、横浜ベイズの副GM大野は、独自のセイバーメトリクス理論で、チームを見事に立ち直らせる。

滋賀県にあるR大学情報理工学部の学生、相川作久良は学園祭の中止を企む犯人捜しのため、「画像情報研究室」を訪れる。

恋ヶ窪の住宅街に建つ屋敷の寝屋で、老人の死体が発見される。枕元にあったのは、ペットボトルと湯呑み。

人に見えないものが視える。闇の中に、他人の恐怖が悔恨が苦痛が悲哀が―視えてしまう。

武上希美子は中堅老舗出版社の編集者、三十一歳。元気な祖母と二人暮し。

草薙家の飼い猫タマは、じつは長生きして妖怪化した猫又。しかしそれを知っているのは高校生の理生だけ。

情報を制するものが権力を制す。それが官房長官・小山内和博の哲学だ。

3基の原発が立地し、原発マネーに依存する北海道・道南市。